ビションフリーゼの愛犬ヴィーは、2020年9月に悪性のリンパ腫を発病しました。
何もしなければ6週間という余命宣告をうけて、抗がん剤治療をスタートさせて14か月たちました。治療の効果があってか?2021年も無事に生きのびることができた記録です。
2021年の抗がん剤治療をおえて
12月の最後の月曜日に、抗がん剤治療にいきました。2021年の最後の治療です。
今年の年末は寒くて、風が冷たかったので、ヴィーは1枚しか持っていない服を着こんで動物病院に行きました。
病院は嫌いなので、ドアの近くで外ばっかり見ています。
抗がん剤の治療は、血液検査をして体の状態をチェックして異常がなければ、11:00から16:00の間に行うので半日入院というかんじ。
静脈点滴でゆっくりと時間をかけて、オンコビンという抗がん剤をカラダに入れていきます。
リンパ腫の再発はなし
診察室にはいってから体重を測ると、体重がぐっと減っていました。前回から比べると400gくらい軽くなっているので、先生に心配されたけど…
じつは最近すごく快便で、質のいいウンチがでているからだと思います。1か月前から犬のサプリを飲みはじめて腸活しているヴィーです。
\快便は犬のサプリのおかげかも/
あご、足のつけ根など、リンパ節に触れるところを丁寧に触診してもらいました。
体表にはリンパ腫の再発は見られないということで、ホッとしました。
治療を受けるヴィーはもちろんだけど、悪い結果が出ないかどうかと、飼い主の私もドキドキしています。
超音波とレントゲンの検査をして、内臓にリンパ腫ができていないかも確認することになりました。
超音波とレントゲン検査は3か月ごとにしていたんだけど、前回は膀胱炎になって秋の検査はスキップしてしまったようで、今回やることになりました。
これもまた悪い結果が出ないだろうかと心配になります。
超音波(エコー)とレントゲンの結果
脾臓や肝臓のエコーの写真です。
黒い影のかたまりがあるとリンパ腫が再発しているそうですが、影は見つからなかったので再発はなし。
胸やおなかのレントゲンも確認してもらうと、リンパ節の腫れは見つからず、再発はしていないということでした。
ホッとしたね^^
血液検査と毎月の薬
血液検査の結果、白血球の数や肝臓や腎臓の数値も異常は見つからず、通常の抗がん剤の治療をすることができたようです。
発病した当時は、白血球が異常に多くて、肝臓も腎臓も数値が高く、まずそっちを正常値にしないと普通の治療ができないということで薬をたくさん飲んでいた時期がありました。
食事療法などもして、カラダの中から改善してきたので、今では正常値に収まってくれるようになり、薬の数が減りました。
今回処方してもらったのは、リューケランという抗がん剤とプレドニゾロンという内用薬。
リューケランは冷蔵庫で保存して、飲ませるときにはグローブを着用するという指示あり。
以前は毎日朝晩の2回に飲ませていた他の抗がん剤と違って、3日に1回と飲ませる回数が減ったので、楽になりました。
薬をドッグフードに隠すと見破られて、なかなか飲んでくれないことがあったのですが、今は抗がん剤治療のあとの2週間だけ、3日に1回の服用なので神経質にならずに済んでいます。
ヴィーは検査が始まると、そろそろ自分の番だな…とわかるような仕草をして、ケージの中で待っていて、静脈点滴しているときは、すごく大人しくしているようです。
預けるときには、私にしがみついて離れないけど、いざ治療になると受け入れてくれているようです。
ヴィーの闘病記-1年間の変化
ヴィーが病気になって、もう14ヶ月が経ちます。完全に治らない病気になったのは初めてのことだったので、うろたえてばかりの日々でした。
はじめに病院の先生から聞かされたのは、多くの子は1年4ヶ月くらいの寿命だということでした。
●リンパ腫の生存率
無治療の場合 約4~6週間
治療した場合の1年生存率 50%
2年生存率 20~25%
だからなのか、1年を超えると検査のたびに先生から、「覚悟してください」みたいなことを言われて気持ちがいつも苦しくて仕方がなかったです。
抗がん剤の治療も1年を超えると標準の治療計画(プロトコール)がないので、治療を全くやめてしまう獣医さんもいるそうで・・・
飼い主さんの希望があれば、抗がん剤の治療を続けることもできるというので、悩んだ結果1ヶ月に1回のペースで続けることを選びました。
飼い主としてできることは食事の改善だと思ったので、カラダに良くて安全なドッグフードをいろいろ試して今に至ります。
1-3ヶ月目 | 4-6ヶ月目 | 7-12ヶ月目 | 1年目以降 | |
抗がん剤治療 | 1ヶ月4回 週1回のペース |
1ヶ月に4回 | 1ヶ月に2回 | 1ヶ月に1回 |
副作用 | 嘔吐 毛が抜ける 下痢 失禁 |
食欲異常 下痢 血便 |
ときどき下痢 血便 血尿 |
副作用ほぼなし 快便 食欲順調 |
食事の改善 | - | ドッグフード ブッチ モグワン カナガン |
ファインペッツ極 | 犬用サプリ サミーフィッシュ |
発病から1~3ヶ月
リンパの腫れが見つかって、患部の組織を取り出す手術入院をしてから、病理検査の結果は悪性のリンパ腫でした。
治療計画を立てて、抗がん剤治療をすることになった頃が1番つらい時期でした。
週に1回のペース(月4回)で抗がん剤をして、それ以外にも下痢や嘔吐で病院に行くような毎日でした。
4種類ある抗がん剤のテストをして、カラダにあうかどうか?
つらかったね
嘔吐、下痢、失禁、毛が抜けるの副作用に苦しみました。目がうつろになって薬漬けのヴィーを抱きしめるしかできなかった。
結局、ヴィーに使える抗がん剤は4種類のうち効果の弱い2つでした。
犬は副作用はあまり出ないそうですが、約20%くらいは出るようです。ヴィーはすごく苦しみました。
発病から4~6ヶ月
3ヶ月くらいまで白血球や腎臓・肝臓の数値がすごく悪かったので、ドッグフードを見直してみることにしました。
消化に良いグレインフリーを選んだり、犬が消化しやすいドッグフードを調べて、安心して食べさせられるものにしたら、だんだんと数値が改善していきました。
そのおかげか、副作用が収まってきて抜けてしまった白い毛も、また生えてきて…みかけは病気をする前に戻りました。
抗がん剤も週に1回のペース(月4回)は変わらないけれど、白血球、腎臓・肝臓の数値が良くなったので、飲んでいる薬の数が減って、抗がん剤だけになりました。
ステロイドの薬を飲んでいたので、食欲が異常になって今まで見たことがないくらいガツガツと食べて人格が変わったように見えました。
ときどき下痢や血便、ペースト便で腸内環境が乱れやすい時期がありました。
発病から7~12ヶ月
抗がん剤は月に2回のペースになり、抗がん剤の副作用はほとんど出なくなりました。
ただビションフリーゼのヴィーは湿度の高い夏が大の苦手で(;’∀’)
7月から9月は膀胱炎になったり、治ったりを繰り返しておしっこに血が混じることが度々ありました。
それでもみかけは元気で食欲もあり、犬友達からは病気に見えないねーといわれるほど元気です。
抗がん剤を続けてきて1年が経ちました。
リンパ腫の治療は1年を超えると標準の治療計画(プロトコール)がないということで、先生から治療を続けるかやめるかを決めてくださいと言われました。
発病から12か月以降
今まで月に2回のペースでやっていた抗がん剤の治療は、月1回にしました。
効果としては1/2になるそうです。
飼い主としてはヴィーにつらい思いはさせたくなはいけど、治療をやめてしまったら命が短くなってしまうのではないかと悩みました。
副作用に関しては、大きな体調の変化はなく平和に過ごしています。
13ヶ月目になると病気のせいではないのかもしれないけれど、老犬なので腸内環境が悪くなって便秘気味になり便の出が悪い時期がありました。
便が出にくいせいか、体重も増えてしまって、代謝が落ちたのかな…と思った時期に犬用サプリを始めてみることにしました。
このサプリが良かったのか^^
すっかり快便になって、便の量が増えてたっぷり出るようになって、今回の検査で体重を測ると400g減っていてスリムになったんです。
嬉しいもんです♪
飼い主の体調にも変化
愛犬ヴィーが病気になると、飼い主は心労でクタクタになりました。
治らない病気になったのは初めてのことだし、余命宣告もされて、抗がん剤の副作用もあってヴィーが弱っていくのを見ていることしかできないのですが・・・
自分では気がつかないうちに飼い主も不調になっていきました。
自覚症状としては、不安と恐怖がまじりあって喉の奥が重い。体温調節ができなくなって熱くなったり寒くなったりする。夜中に目が覚めて眠れなくなるなど…
これは自律神経のバランスが崩れている状態だったんだと思います。
一人暮らしで犬を飼っていたので、なかなか自分の不調に気がつくことができずにいました。飼い主が調子が悪いときは、ヴィーが寄り添ってくれて、ぬくもりが暖かく慰められました。
新型コロナウィルスの流行もあったので、感染してしまったらヴィーを守ることができないという時期でもありました。
まとめ:1年を生きのびてくれたヴィー
2021年の抗がん剤の治療を終えて、ヴィーは生きのびてくれました。
治療が終わると毎回のように、院長先生から「1年4ヶ月は持たない」と言われ続けてきましたが、その度に飼い主ウツになってしまい1週間くらいその言葉が苦しくて仕方がなかった。
でも今回の検査結果のあとに
「次のエコーとレントゲンは来年の3月にやりましょう」といわれたのです。
もしかしたら突然再発するかもしれないから、大きな期待はしていないけど、今の状態を保っていたら2022年の3月まで元気でいるかもしれないって思えました。
そう思えたのは初めてで、少し先に希望をもつだけで
あー心がこんなにも軽くなるんだな…って、2021年はヴィーはよく頑張ったなと思えるのです。
ヴィーの体調次第で
2021はずっとビクビクしていたなぁ・・・
2022は楽しいことも増やしたいなと思った年末です。