地震や台風や大雨による水害のような災害にあった時に、愛犬と自分をどんなふうに守ったらいいのか?
犬と一緒に避難するにはどんな防災グッズが必要なのか?
飼い主が考えておかなくちゃいけないことが、この1冊に書かれています。
ワンコと一緒に暮らす人に読んで欲しい「犬と一緒に生き残る防災BOOK」を詳しくレビューします♪
どんなグッズを備えればいいのか?
地震や水害などの災害にそなえて、防災グッズになにを用意したらいいのかな・・・と漠然と考えていた時にこの「犬と一緒に生き残る防災BOOK」に出会いました。
本のはじめに載っていたのは・・・
どんなグッズを揃えばいいのかな…と思う方がほとんどではないでしょうか。
●しかし、もし災害時災害発生時に飼い主さんが外出していれば、家にどれだけグッズを揃えていようが、すぐには役に立ちません。
●たくさんモノを用意しても、避難時にはそれほど多くのものを持ち出しません。
●犬を抱えて飛び出すだけで精一杯のこともあります。
じっさいに災害にあったことのない人は、防災のイメージがしづらいので備えが曖昧になりがち。という著者の指摘に、まったくその通りの飼い主の私でした。
愛犬を守るために何をしたら良いのか?
必要な備えはその住む家によって、それぞれの家庭によって違ってくるもの。
私たちの場合は・・・
- ひとり暮らし+会社つとめ
- ビションフリーゼ1匹
- マンション住まい(免震)
*家に誰もいないときに災害おこるかも
*犬の安否確認の方法を考える(見守りカメラなどの設置)
ほかにも夫婦2人に犬2頭の多頭飼いの新築の一軒家暮らしや、3世代の大家族で大型犬1頭の古い木造住宅暮らし、マイカーありなど、それぞれの家族&家庭環境によって、備えや避難の方法はオリジナルのものになっていくでしょう。
【体験】愛犬と一緒に避難訓練に参加しました
じっさいに避難訓練に愛犬と参加することで、それをきっかけに備えるコトやモノに変化が起きるかもしれないと思い、体験してみることに。
〇月〇日マンションの避難訓練
10:00~11:00
・マンションの2階部分から火災発生
・階段を使って駐車場に避難
・その後、消化器をつかって実習
10時になるとマンションの非常ベルが鳴って、避難してくださいのアナウンスで訓練が始まりました。
がんばろうと気合が入ったのも最初だけで、避難訓練が始まるなり、もういきなりピンチ連発です・・・
犬をキャリーに入れて運ぶのが大変
ヴィーは協力的にキャリーに入ってくれましたが、持ちあげて運ぼうとすると中で動くので安定して持ちあげることができません(汗)
しかもヴィーさんの体重が6㎏超えで、キャリーケースも1㎏はあります。その重さを片手では持ちきれず両手でやっと抱えるかんじです。
あまりの不安定さにヴィーが鳴きはじめたので、結局はキャリーからだして片手でヴィーを抱きかかえて、もう片方で空になったキャリーケースを持ち運ぶという・・・
ひとりで犬を避難させるのには、体力が必要だとひしひし感じました。
高層階で階段を降りるのが大変
マンションの9階から地上にむかって階段を降り始めましたが、これが大変でした。
くるくる階段を回りながら降りていくと目がまわります。9階から下るだけでこんなにバテるのは想定外。これがもっと高層階に住んでいる人は大変ですよー。
しかも私たちだけでなく、住民の方たちが階段を使うから結構な人数になります。訓練でもこんなに慌ててしまうので、本当の災害時はもっとパニックになるかもしれません。
荷物が重すぎる
今回は愛犬のための持ち出しリストから、上の写真のモノをリュックに入れて担いで避難してみました。
□療法食・薬
□5日分以上のフードと水
□予備のリード・首輪
□食器
□ガムテープ
□ペットシーツ・ぺ―パー・ごみ袋
□除菌シート
□タオル
これをリュックに入れただけでも、ものすごく重い…なんと5㎏をこえる重量でした。
これ、犬のためだけの非常用リストで、人間用のものは入っていません。なんと犬は助かっても人は助からないってことなのか・・・
背中にリュックを背負い、片手に6㎏超えのヴィーさん、もう一方にキャリーケースをかかえて必死に1階まで階段を下りました。
途中でリュックを投げ捨てたくなったほどです( ̄▽ ̄;)
部屋から脱出しただけで、すべての体力を使い果たしてしまった感があります。
犬と一緒に生き残る防災BOOKはこんな本です
「犬と一緒に生き残る防災BOOK」の表紙をめくるとすぐに【災害シミュレーションチャート】があります。
災害が発生してからの時間を6時間→12時間→24時間→7日間と時間軸での行動をイメージしやすくなっています。
- 災害時にどこにいるか?
- 犬と一緒に避難できるか?
- 避難生活をどこでおくるか?
あらゆるケースを想定しておくことが大事だよと教えてくれる本です。
2019年に発生した新型コロナウィルスのあとの2021年1月に出版された本なので、ソーシャルディスタンスを保って感染を防ぐような避難の方法も解説しています。
第1章 備えがすべて
災害が起こる前に備えておいたほうが良いことについて解説。
犬と一緒に同行避難するために必要なものや、一緒に避難するためにしておいたほうが良いしつけや社会化をわかりやすいイラストで理解できます。
第2章 災害発生!その時どうする
被災の瞬間どうしたらいいか?
被災直後にすべきこと、犬がケガや火傷をしてしまったときの応急処置の方法もイラストで解説。
地震から身を守る方法、水害時のQ&Aなど、具体的に身を守る方法を紹介しています。
第3章 避難生活のおくり方
新型コロナウィルスが発生してからは、避難所に入れる人数も以前よりも少なく設定されています。つまり避難所に行くのは最後の選択肢。
- どこで避難生活を送ったらよいか
- 在宅避難の方法
- 犬を避難所に受け入れてもらうには?
絶対知っておいたほうが良いことが書いてあります。
付録のお役立ち3点セット
「犬と一緒に生き残る防災BOOK」は犬を飼っているなら、一家に一冊あったほうがいいです。巻末の付録は書き込みできるチェックリストがついています。
- 犬のために用意する非常用グッズリスト
- 自分のために用意する非常用グッズリスト
- 書き込み式愛犬の健康手帳
とくに愛犬の健康手帳がついているので、愛犬の情報を書きこめます。この1冊があれば非常時に一緒に持ち出せて、とっても役に立つ1冊になってくれると思います。
まとめ:犬と一緒に生き残る防災BOOKレビュー
愛犬と一緒に生き残るために、飼い主は備えが必要ですね。
今回は愛犬と一緒に避難訓練に参加したことで、漠然とした防災のイメージが避難訓練という実体験を通してすこし理解できました。
どんなグッズをそろえればいいの?ではなくて、
●外出時に災害にあった時
●家で災害にあった時
●災害時に犬が家から逃げてしまったとき
など、自分に起こりえる事を想定して、それに対して具体的に備えていくことが大事!
大きな災害が来ないようにと願うばっかりでは、愛犬も自分も守れないということをしっかり頭に入れて備えていきたいと思いました。
犬と一緒に生き残る防災BOOK ぜひ手に取ってみてください。イラストでわかりやすく大人から子供まで理解できるので、一家に一冊の必需品の本です!