2023年3月2日午前2時過ぎに、愛犬ヴィーは息を引きとりました。
悪性リンパ腫になって治療を始めてから2年6ヶ月目。
14歳と2ヶ月の生涯でした。
苦しさは終わりました
2月26日、亡くなる4日前の朝日に包まれてウトウトするヴィーです。
なにも食べることができなくなって6日目。
抱きあげると小さな声でクゥーン・・・と鳴きます。
声を出したのは初めてのことだったので、どこかに痛みがあるのかと思い、動物病院に相談しました。
注射と投薬で治療はできるけれど、何も食べない状態であれば薬を飲ませるのは難しいのではないかといわれます。
お腹が痛いような仕草ではないので、もう少し様子をみることにしました。
カラダは限界でした
2月20日から何も食べなくなり、水だけしか受け付けない
2月27日から飲んだ水も吐いてしまう
水を飲んだあとに吐いてしまうので、それが苦しそうで背中をさすって励ましても、また水を飲んで吐いてしまう。
それを1日に何度も繰り返して、苦しい時間が続きました。
3月1日には、抱きあげると声が大きくなってクゥーンクゥーン…
ときどきワン!ワン!と怒ったように鳴きました。
足先が冷えて冷たくなってきて、カラダの深部が電気信号みたいに震えるような振動が伝わってきます。
抱き上げていても泣き止まないので、寝かせているとカラダをよじらせたりします。
きっと痛くて苦しかったんだと思います。
モルヒネのような痛みを感じない治療があるのではないかと思い、朝起きたら病院に行こうね!といって、ヴィーの添い寝して朝を待っていました。
でも3月2日になってすぐ呼吸が変わり、朝を待たずに2時間後ヴィーは逝ってしまいました。
朝シャンしてベッピンさんに
小さいころヴィーは、お風呂もブラッシングも嫌いでした。
でも今日はしっかりシャンプーして、ブラッシングしてふわふわになってもらいます。
苦手な歯磨きもブラッシングを嫌がらずに大人しくしていたので、今までで1番キレイになりました。
犬友ママたちと悲しくて楽しいご挨拶
いつもお散歩で一緒だった犬友ママたちが、お花を持ってヴィーに会いに来てくれました。
ヴィーを見るなり、みんな涙があふれて涙声になっちゃったけど
- ヴィーちゃん よくがんばったね
- ふわふわで可愛いよ
- 撫でていい^^
- はじめて触らせてくれたわ~
- ヴィーちゃん触られるの嫌だったものねー
人見知りで犬見知りな性格のヴィーは、私以外にカラダを触られるのが苦手なワンコでしたが、今日はたくさん撫でてもらって、にぎやかにワイワイしながら、いろんな声をもらいました。
ママさんたちの涙をみて、私はそのときはじめて涙がでました。
2022年の年末に一足先に逝ってしまったワンコのママも来てくれて、あっちで待っててくれるから心配しないで大丈夫だよ!
ヴィーちゃんは、病気をしてたのに全然やせ衰えていないのが不思議だとも言われて・・・
和やかで楽しいお別れの時間を過ごすことができました。
コンパクトになって帰ってきました
ヴィーのお葬式はペット火葬車で行う、家族が立ち会える個別葬を選びました。
人間用の骨壺ではなく、ペット専用に手作りされたもので、純白のカバー、オーガンジーのリボン、貝殻のペンダントなどでかわいらしく包まれています。
- ヴィーをおくるためのお花
- 好きだったおやつ(少量)
- メッセージ
お花は仏花ではなく、かわいいお花でヴィーを飾るため。
おやつは大好きだった手作りのジャーキー。
メッセージはヴィーへの気持ちを手紙に書いて持たせてあげるといいですよ、と言われました。
ちいさいヴィーのお骨
約1時間ほどでヴィーはお骨になりました。
骨壺に骨を移してあげて、小さな骨が入る容器を2ついただきました。
1㎝ほどの大きさの爪としっぽの1部分の骨を、携帯できる容器に入れて身近に置くことにしました。
動物病院の先生に報告
ヴィーの病気が見つかってから、ずっとお世話になっていた動物病院の先生に連絡をしました。
抗がん剤をやめてからの体調と、亡くなるまでの様子を伝えていると・・・
寿命にちかい14歳まで、頑張ってくれましたね
と言われました。
やさしい先生の声を聞いたら、ちょっと涙が出てしまったけど、病院に行くのをやめて、治療をやめたことは、ひとつの選択肢として間違いではなかったと思えました。
お世話になったお礼が言えてよかったです。
ヴィーちゃん
ありがとう!ヴィー
新しいヴィーの居場所を作って、元気だったときの写真をみたら、笑顔が伝染して私も平和な気持ちになります。
おともだちの陶芸作家さんが作ってくれた、ビションフリーゼのお香立ても頑張ってくれてる(笑)
あなたは私の宝物です。
今までブログを読んでいただいた方々
Twitterでいいねや温かい言葉で応援してくれた方々
毎日が不安で迷いが多かった時にとても支えられて心の支えになりました。
いただいたメッセージは、全部ヴィーに読み聞かせていました。
本当にありがとうございました。
今は淋しさの実感はなくて、これからどうなるのか・・・よくわからないけど
ヴィーはよく頑張った!
えらかった!
ときどき落ち込んだとしても、それも良し!
私も動きだそうと思います。
見守る気持ちの変化
病気がみつかった頃は、ヴィーに1日でも長く生きて傍にいてほしいと願っていました。
リンパ腫は特殊な病気で、薬が効いている期間はいつもと変わらない平和な時間を過ごすことができました。
抗がん剤が効かなくなって最終章にはいったときは、すでにヴィーのカラダは限界に達していました。
毎日どんどん悪い症状が出てくるので、もう良くなることはないとわかりました。
病気を通してヴィーは私にたくさんのことを教えてくれました。
最期は苦しかったけど、一緒に過ごせた時間は宝物です。
ヴィーと一緒にいることが、わたしの原動力になっていました。
できることはすべてやったかな・・・と、少しの後悔もありません。