ビションフリーゼの愛犬ヴィーは2020年9月から悪性リンパ腫の治療を続けています。
本記事は、余命宣告されてから23ヶ月目に再発したときの記録です。
悪性リンパ腫が再発しました
今日は病気になってから23ヶ月目の、月に1度のペースでの抗がん剤の治療です。
この頃のお気に入りは、サーキュレーターの前と冷たい床でゴロゴロすること。
いつものように病院に行くとも知らずにリラックスしているヴィーです。
体表にリンパ腫が見つかりました
出典:ぺット保険のFPC
院長先生に触診してもらうと、左右の喉と後足のひざの4ヵ所(イラストにチェックした部分)にリンパ節の腫れが見つかりました。
リンパ腫は再発とはいわず再燃というそうです。
「とうとう出てきてしまった」と、院長先生の表情が曇りました。
リンパ腫は薬で抑えられていると、ほかの病気よりは比較的普通の暮らしができるけど、再燃したら治療モードになるようです。
注射針で腫れている喉とひざの組織をとって顕微鏡で確認すると、やはりがん細胞が増殖していました。(針穿刺生検)
内臓や骨に転移がないかを確認するために、レントゲンと超音波の検査もすることに。
【本日のヴィーが受ける検査】
- 血液検査
- レントゲン検査
- 超音波検査
- 針穿刺生検
この検査で抗がん剤の種類や量をきめて、4時間くらいかけてゆっくり点滴でカラダの中に流していく治療をします。
検査の結果
夕方、治療が終わったヴィーのお迎えに行って検査結果を聞きました。
超音波検査では、脾臓に2か所2cmと4cmくらいのサイズのリンパ節が見つかりました。そのせいで脾臓が大きくなっているようです。
肝臓はキレイな状態で異常なし。胸腺や骨、ほかの臓器には転移は見つからなかったそうです。
レントゲンではお腹の中の空洞にリンパ節があるかどうかは見えないので、完全にないという判断にはなりません。
血液検査の結果は、肝臓・腎臓・白血球の数値に異常はなし。すこし貧血気味ですが、これは以前から変わっていない状態です。
検査の結果で、抗がん剤治療はいつものタイプの薬剤の量を増やして投薬したそうです。
薬がドッと増えちゃいました
【今回処方された薬】
- 点滴注射した抗がん剤はオンコビン
- 錠剤の抗がん剤はリューケラン
- プレトニゾロンS
- 抗生剤
- 消化をたすける薬
いつもよりも点滴する抗がん剤の量が増えたのと、それにあわせて毎日飲む薬の量も増えました。
抗がん剤の治療後は食欲が落ちるので、これだけの薬をきちんと飲ませるのは大変です。
味覚が変わるのか、好きなおやつも食べなくなるので、食べてくれるドッグフードをいくつか試しながら一緒に飲ませることになります。
今後の治療について
今まで月1回の治療は月2回になり、次回は1週間後に検診に行って、今回の抗がん剤の治療の効果を確認します。
左右の喉と膝にできた4つのリンパ節の大きさを測って、しこりの大きさが現状維持か小さくなっていたら薬が効いている、大きくなっていたら効いていないということです。
その結果で今後の治療間隔や薬の種類を検討することになりました。
今後はがん細胞に栄養を摂られて痩せていくそうです。
今後予想される症状は……
●リンパ腫の症状
- 食欲がなくなる
- 元気がなくなる
- 体重が減る
- 息が荒くなる
- 呼吸が早くなる など
病院から帰ってくると、いつもの食欲はなくなり夕方のご飯は半分ほど食べただけ。
ほかの症状は息が荒く、呼吸が早くなってハァハァしています。
オシッコが少し漏れ出るようで、寝転んでいる床がかすかに湿っていました。病気になったばかりのとき抗がん剤の副反応で失禁していたころを思い出しました。
脾臓は血液を作ったり、免疫力にかかわる臓器です。抗がん剤治療をしていても、リンパ腫が再燃した場合は薬が効きにくくなるようです。
通常1年4ヶ月が一般的なリンパ腫再燃の山場なので、院長先生も緊張感があったそうです。
ヴィーは1年10ヶ月の期間、再燃がなく過ごしてこれたのは、月に1度のペースの抗がん剤の効果だったといわれました。
まとめ:これからの日々の過ごし方
今回の発病は病気になったときのショックとはまた違う、とうとう来てしまったという現実でした。
治療計画をたてて再燃したリンパ節を抑える治療を続けることになります。治療にかかる費用も高額です。
いま飼い主の私にできるのは、
●ヴィーが副作用に負けないようにエネルギーを与えること。
(食欲が落ちても食べられそうな好きなものをあげること)
●抗がん剤の副作用で苦しんでいるヴィーを見守ること。
●1日のうちでヴィーとの楽しい時間を作ること。
●医師を信頼して治療を続けること。
自分の気持ちを整理するためにこの記事は書きました。
これからの時間は今まで以上にヴィーと一緒の時間を大事に過ごします。