いつも食べているドッグフードを残して、食欲がないのかなー?と思ったときに手づくりであったかいごはんをトッピングしたら、わりとよく食べてくれました。
そのとき参考にしたのがこちらの本。見やすくて作りやすくて、気軽に手づくりごはんができました。簡単にできて、美味しそうに食べてくれるとこっちが嬉しくなっちゃいます♪
初心者さんにおすすめの犬の手づくりごはん本、レビューします♪
浴本涼子著「スプーン1杯からはじめる犬の手づくり健康食」の感想&ブックレビュー
カラダに良いドックフードには関心があったけど、犬のごはんを手作りするっていうのはちょっと大変だな…そこまでできないなぁと思っていました。
そんな思い込みをガラッと変えてくれたのが、こちらの書籍。とくに初めて犬を飼う初心者さんにおススメしたい1冊です。
「カラダは食べた物からできている」といって確かにそうだけど、人間と同じものをたべさせていいのか?犬は何が好きなのか?そんな疑問にわかりやすく答えてくれる内容でした。
愛犬ヴィーはもう12歳だけど、もっと小さい頃に出会っていたら食生活がもっと豊かになっただろうな…と思ってしまった。
犬の味覚とヒトの味覚のちがい
味覚には、甘味・酸味・塩味・苦味・うまみの5種類があって、それを舌にある「味蕾(みらい)」で感じとります。犬の味蕾は人間の1/5程度で、人間ほど複雑な味を感じとれないそうです。
5つの味覚の中で犬が大好きなのは、甘味とうまみ。
酸味は好きではなく、苦味はきらい。塩味はほとんど感じないそうです。うまみは肉や魚に多く含まれているので、犬は大好きなわけです。
酸味・苦味・塩味が必要ないので、素材のもつ甘味とうまみが犬のごはんに必要になってきます。
そして生きるための栄養素であるタンパク質・脂質・炭水化物をバランスよくとる方法を、初心者にわかりやすく解説してあります。
犬に与えてはいけないNG食材
この本の中で1番大事なのがコレですよね。人が食べられても犬にとっては有害な食材を、飼い主はちゃんとわかっていないといけません。
実はヴィーが1歳の時にブドウを1粒食べて、下痢がひどくなって急性の腎炎になりかけたことがあります。そのときは何も知らなかったとはいえ、病院に行って点滴治療をした経験があります。
★犬に与えてはいけないNG素材
ネギ類
チョコレート
ブドウ
香辛料
アルコール
カフェイン
キシリトール
甲殻類
過熱した骨類
これらのものを食べると、どんな症状が出るかなど詳しく書かれています。
命にかかわる中毒や下痢、嘔吐などを引き起こす可能性のあるもの、危険のあるものについて飼い主は知っておく必要がありますね。
本当に大事なことなので、犬の飼い主さんには絶対に知っておいてほしいことです。
犬に食べさせたい食材
この本には、とても身近な食材が紹介されています。肉・魚・野菜・穀類は人とおなじもので、わざわざ犬用にそろえなくても冷蔵庫や家にあるものでつくります。
「今日の晩ごはんは豚汁だから、味つけ前にスプーン1杯おすそわけ」っていう気軽な感じで、人の献立にあわせて犬のごはんを決めれば手間なくとっても楽チンですよね♪
犬に食べさせたい肉・魚類・野菜類で写真付きで紹介しています。どれも日常、私たちが食事で食べているものとおなじものです。驚いたのは、こんなものまで食べてもいいの?!といった納豆やひじきや豆腐、こんにゃく、きのこ、ごまや青のりまでも含まれていました。
手づくりごはんが肥満を防ぐ
野生動物では考えられないけど、人と暮らす犬は「肥満」になることがあります。運動不足やカロリーオーバーが原因ですが、人間とおなじですね^^
ヴィーは避妊手術をしているので、太りやすいともいわれました。たしかにぽっちゃり体型です( ̄▽ ̄;) やっぱり健康のためには食事を見直さなくては!と思った時期がありました。
そのときは野菜を茹でてトッピングして、ドックフードに加えて全体のカロリーをさげて食べさせていました。
ドックフードを減らして、温野菜食べてたの覚えてる?
ブロッコリーと大根をゆでたやつ
美味しかったよ♪
ドックフードの量を減らしてのダイエットだと、満足感が減ってしまいストレスがたまることもありますが、手づくりごはんなら低カロリーで満腹感を得られるごはんがつくれます。
本の内容は、犬にとってバランスの良いレシピの黄金バランス(肉・魚類1:野菜1:穀類1)をわかりやすく解説してあるので、ワンちゃんの体型にあわせてごはんをつくることができるようになります。
カラダを元気にするレシピ
ワンちゃんの調子がいつもと違うと思ったときの、症例別おススメのレシピが紹介されています。
●皮膚のトラブルで湿疹ができたとき
●食が細い子へ
●下痢、便秘の子へ
●暑がりさんへ
●冷え冷えさんへ
などなど、いろんな症状に対して
体温アップ、血行促進、腸内環境を整えるなどのカラダを元気にする食材とレシピが紹介されています。お薬に頼るまえに毎日のごはんで健康になろうね♪というメッセージですね。
簡単に取りいれられるおすそわけごはんが便利
さっそく本に載っている中で最も簡単にできる水分と栄養補給のできる「おかかスープ」をつくってみました♪
材料はかつおぶしとお水200ml。
お水が沸騰したらかつおぶしをいれてます。ふわ~っと香りが立つので、それで火を止めて出来上がり。
きれいな黄金のスープができました♪
本のレシピは、このままお皿にいれて出来上がりです。
我が家ではスープをこして、ダシガラと別々に分けます。だしを取ったかつお節はドックフードのふりかけにしすると喜びます。
スープはお腹がゆるいときや、おやつを欲しがるときに代わりにあげると、美味しそうに飲んでくれますよ。
冷蔵庫で保存もできるけど、美味しくてよく飲むので1日でほぼなくなります。冷たいままよりも常温に戻したり、すこし温めると香りが立っておなかにも優しいスープになりますね^^
まとめ:犬の手づくりごはん本レビュー
本のレシピをみながら、何種類か作ってみたらコツがつかめてきて、犬にあげちゃいけない食材をのぞいて、あとは家にある食材で適当に作れるようになりました。
犬ごはんなんて大変そう、忙しくて時間がないよ~って思っていたけど、具材は細かく切って煮るだけ、つくる量もすこし、そして味付けなしっていうのも気楽でよかったです。
人が食べる味付け前のものや、お出しをスプーン1杯取り分けてドックフードにトッピングしてあげるだけでよいので、とても気軽にできました。
飼い主さんと同じものを食べるっていうのも、ワンコもうれしいかもしれないって思っちゃいました。食べてくれた時の喜びも大きかったです。
わんこのお悩み別症例レシピもあるので、ぜひ手に取ってみてください♪