ビションフリーゼを飼いたい!または一緒に暮らし始めたばかりの初心者飼い主さんに、ビションフリーゼがかかりやすい病気を紹介します。
カラダに負担がかからないように生活環境を整えたり、食べ物に気をつかったりすることで、病気の症状を悪化させないこともできます。
毎日一緒に暮らすなかで、注意したいしぐさや症状を見つけられるように、かかりやすい病気を知っておきましょう♪
ビションフリーゼがかかりやすい病気
ビションフリーゼは丈夫で病気になりにくい犬種としてしられていますが、やっぱり生き物だし年をとるごとに弱ってくる部分もあります。
犬は人間の倍速で年をとっていくので、病気の症状に気がついても放っておくと悪化するスピードがとても速いです。
一緒に暮らしている飼い主さんが早く気がつけるように、注意したい症状とビションフリーゼがかかりやすい病気を紹介します。
膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)
膝蓋骨脱臼はひざのお皿の骨が、正常な位置から外れてしまう病気でパテラともいいます。
小型犬に多く、ビションフリーゼのほかにもチワワ、ヨークシャーテリア、トイプードルなど体重が5㎏未満の子におおくみられますが、大型犬にもあります。
先天性のものは、ひざのお皿の骨がはまっている溝が浅いことで起こります。
後天性のものは、何らかの強い衝撃でひざのまわりにダメージを受けて起こります。
予防策としては、滑りやすいフローリングの床にはカーペットを敷いたり、高低差のあるジャンプを頻繁にさせないなど、生活環境で気をつけてあげましょう。
太りすぎも膝に負担がかかるので、体重管理も大事です。
こんな症状がでたら注意してあげましょう!
・足を痛がる
・スキップするように歩く
・足を引きずる
・足を浮かせて歩く
・後ろ足が曲がっている
・キャン!と鳴いて後ろ足を気にする
尿路結石(にょうろけっせき)
尿路結石はおしっこが腎臓で作られて、外にでるまでの道に石のようなものができてしまう病気です。
ビションフリーゼのほかにもシーズーやヨークシャーテリア、ミニチュアダックスフンド、ダルメシアンなどもなりやすい犬種です。
結石ができると尿の溜まる膀胱を傷つけてしまったり、血尿がでたり、石で尿路をふさいでおしっこが出にくくなったりすると腎臓にダメージを与えます。ひどくなると「尿毒症」にまですすんでしまいます。
尿路結石になると、同時に細菌に感染して膀胱炎をおこしやすくなります。
・おしっこの量が減る
・血尿がでる
・おしっこポーズをとっても出ない
膀胱炎と診断されたことがありました
ビビったよね(-_-;)
外耳道炎
外耳道炎は耳の入り口から鼓膜までの間に炎症がおきる病気です。
多くのたれ耳ワンコがかかりやすい病気ですが、耳がどこにあるのかわからないっていわれるビションフリーゼもなりやすい病気です。
耳の中の汚れってなかなか気がつきにくいけど、いつもより頭を振ったり、耳を掻いたりする仕草をしたら耳の中をチェックしてあげると早く見つけることができます。
眼に見えて赤くなっていたり、においを感じたら早めに治療すると良くなるのも早いですよ♪
・耳を痒がる
・耳を振る
・頭を振る
・耳ににおいがある
・耳が汚れている
流涙症(りゅうるいしょう)
いわゆる涙やけのことです。ビションフリーゼのように白い毛の犬は、目のまわりが赤くなって目立ってしまうので、悩んでいる飼い主さんも多いのではないでしょうか?
流涙症は流れでる涙の量が過剰なことで、原因はたくさん考えられます。
- 涙管が生まれつき細い
- 涙管がつまって涙かあふれる
- 眼のまわりの毛が目に入る
- 逆さまつ毛
- 食べている食事の影響
- 眼性疾患(結膜炎、角膜炎など)
目から涙が絶えずでていて、赤いほうれい線みたいになって、においが気になって眼の専門の動物病院で検査をしたことがあります。
涙管のつまりを検査するために、緑色の目薬をさして、それが鼻からでてくるのを検査しました。鼻の穴をルーペでののぞいて緑色の液体は見えたけど、すごく鼻涙管が細くてつまりやすいという診断でした。
そのときは結膜炎になっていたので、目薬の点眼治療をして、涙やけについては食事療法で1年くらいかけて治しました。
涙やけは目の病気からなることもあるので、気になる症状があったら1度動物病院に相談してみましょう!
・目が充血している
・涙や目ヤニが多くでる
・目をこする
・目のまわりが赤い
・目のまわりがにおう
ビションフリーゼのヴィー(12歳)が今までにかかった病気
人間にたとえたら66歳くらいなんだって!
知らないうちに抜かされてたみたい
もう高齢者になっちゃったの?
ふりかえってみると若いときは時々下痢したり、目ヤニが増えて結膜炎になったりといった小さい不調はあったけど、大きな病気はしませんでした。
2歳から4歳ころにかけて涙やけがひどくなった時期がありました。そのころ動物病院に連れて行っても涙やけは病気じゃないから、トリマーさんに相談しなさいって言われたこともあります。(その病院にはもう行ってないけど^^)
けっきょく涙やけはドッグフードをいろいろ試してみて、1年くらいしたら改善されました。
やっぱり年齢が高くなると病気も増えてきた気がします。
愛犬ヴィーが今までにかかった大きな病気を紹介しますね。
ぶどう中毒症 2歳の時
犬にとって危険な食べ物であるぶどう。
初心者飼い主のわたしは、大粒のぶどうをヴィーに与えてしまってひどい下痢を起こしました。いままで見たことのないような下痢だったので、すぐ病院に連れていって点滴治療をしました。
背中に注射針を刺して皮下点滴で5~10分くらいかけて点滴を入れます。点滴した背中の部分がふっくらと膨らんでコブみたいになります。
おおよそ半日から1日でカラダにゆっくり吸収されていって、背中のコブはなくなります。
ヴィーは下痢の症状はすぐおさまって3日もすると元気になったのですが、ひどくなった場合は急性腎不全や腎不全をおこす可能性もあるそうです。
■ぶどう中毒性の症状
嘔吐
下痢
食欲不振
腹痛
ぐったりする
膵炎(すいえん) 10歳の時
入院中のヴィーです。
何の病気かわからずに何も食べなくなって、水も飲まなくなって3日目、とうとう入院して点滴することになりました。
血液検査結果で、身体の中でかなり強い炎症反応がおこっているけれどどこが炎症しているのかはわからず、おそらく膵炎ではないかという診断になりました。
膵炎は膵臓の病気です。ほとんどの場合、原因不明でおこります。
ヴィーは食欲不振と震えがおきて呼吸が荒くなり、ずっと立ったままで座ることができませんでした。これはお腹が圧迫されると激し痛みがでるためで、お腹を触診されると「キャン!」と痛がりました。
動物病院の壁に膵炎のポスターが貼ってありました。
■急性膵炎の症状
・突然の食欲不振
・嘔吐
・下痢
・震え
膵炎はすっかり良くなるまでに2か月くらいかかりました。
なにも食べないのは良くないので、シリンジを使って高栄養素を少しづつ口に入れて食べさせました。このペーストにすごく助けられました。病気の回復食におススメです。
リンパ腫 11歳から治療中
今までで1番大きな病気がリンパ腫です。喉に大きなしこりを見つけて病気がわかりました。
診てもらっている動物病院の先生によると、ビションフリーゼはかかりにくい病気であまり症例がないといわれました。
今は抗がん剤の治療をしながら、再発しないように食事に気をつかったりして養生しています。
リンパ腫になってしまった経緯はこちらの記事で紹介しています。
まとめ:ビションフリーゼがかかりやすい病気と愛犬ヴィーの病歴
ビションフリーゼがかかりやすい病気について紹介しました。
どうぶつ百科事典によるとビションフリーゼは膝蓋骨脱臼、尿路結石、外耳道炎、流涙症(涙やけ)にかかりやすいと書いてありました。
愛犬ヴィーがあてはまったのは、尿路結石からの膀胱炎と涙やけです。
実際にかかった病気はぶどう中毒症、膵炎、リンパ腫です。
ヴィーは年齢が若いうちは丈夫で病気も少なかったけれど、8歳を超えてシニアになってくると年に1回くらい調子が悪くなることがありました。
いつもとちがうなと思ったら、症状がでているってことなので、気になる症状があったら、早めにかかりつけの動物病院を受診しましょうね^^
ワンコは人間よりも早く年をとってしまうので、年に2回の健康診断がおすすめです!