ビションフリーゼの愛犬ヴィーは、悪性リンパ腫の治療をしています。
何もしなければ余命6週間といわれて、治療を始めてから2年4ヶ月が経ちました。
抗がん剤もいつか効かなくなるといわれて、今では再発を繰り返している状態。
本記事は、めまぐるしく変わるヴィーの体調を記録しています。
3度目の再発
- 2020年9月に悪性リンパ腫を発病
- 2022年7月に悪性リンパ腫再発(再燃)
- 2022年11月に再・再発
- 2022年12月に3度目の再発
2022年11月に見つかった2度目の再発は、右のあごの下に1.5㎝くらいの大きさの硬いシコリが見つかりました。
以前はゴムまりのように弾力のある塊だったのが、今回のはあめ玉や石ころのような硬い質感です。
リンパ腫は硬いより、柔らかいほうが質は良いそうです。
12月1回目の抗がん剤のあと
12月3日の抗がん剤治療を受けるために、半日入院しました。
触診でわかるリンパ腫は、右あごの下に大きさ2.0㎝ほどの大きさ。
2週間前と比べると、それほどの急成長ではないので、院長先生は悩んだあとに今回も今までと同じ薬を使うことになりました。
6時間ほど入院して、血液検査のあとに点滴で抗がん剤をいれるいつもと同じ治療を受けました。
ただいま🐶
結果は貧血がまた進んだけど
肝臓腎臓の数値は良好顎のシコリは
これ以上大きくなったら
別の抗がん剤にするそうです💊気をつけるのは食欲の変化
食べなくなったらすぐにまた病院へ行かなくちゃです😞#ヴィーがんばりました#飼い主はヨレヨレ pic.twitter.com/2CdqBysvIp— ロコ&vie (@vie_roko) December 3, 2022
副作用で絶飲食状態に・・・
体調が変化したのは、治療した夜からでした。
食いしん坊のヴィーは朝3時にはお腹がすくのに、ぐったりして眠り続けています。
副作用が強くでたんだと思い、安静にしていましたが、大好きなフードやおやつも受けつけづ、水も飲まなかったので、カラダの中で大きな変化が起きている状態です。
お腹がすくようで、何か食べたがって冷蔵庫の前にいくのに、なにをあげても匂いを嗅いで
って感じで、受けつけません。
抗がん剤から2日目の朝も同じ状態が続いたので、病院に電話で相談をしてみました。
バスに乗って再び病院へ向かいます。
エコーとレントゲンの結果
エコーの結果は、肝臓や脾臓にはリンパ腫ができた影はなく、キレイな状態。
そのかわりレントゲンの映像には、脾臓も肝臓も大きくなっていました。
大きくなっているということは、リンパ腫のガン細胞があると考えられます。
触診であごにあったシコリを触ると、小さくなって消えかけているようでした。
抗がん剤による副作用で2~3日ぐったりすることもある。
アゴのシコリは小さくなっているので、効果はあったと考えられる。
抗がん剤の副作用は大きかったけど、アゴのシコリには効き目があったようで、良い方向に向いているのでは・・・という期待が芽生えました。
病院に行ったのを境に、少しずつ食欲が戻り水も飲むようになって、いつものようなよく食べる食いしん坊のヴィーに戻っていきました。
12月2回目の抗がん剤をうける
1回目の抗がん剤のダメージは大きかったものの、効果は出ているんだと思いたい気持ちで日々を過ごしていました。
ときどき下痢はするものの、常備薬のおかげで重症化せずに済んでいます。
平和な気持ちでいたのは1週間でした。
小さく消えかかっていたアゴのシコリが、ゴリっと手に触れて、そしてそれは大きくなって左右に2つできていました。
2週間後の抗がん剤治療を待つ時間がすごく怖く感じていました。
1度消えたシコリが3つになる
ポカポカ日和なので
歩いて病院行ってきます🐶アゴのシコリは
左右2つになってわたしでも触診できるほど大きい
ダメージがどれくらい大きいのか
治療するほうがいいのか考えても答えは出ないよね#ヴィーのポタポタ歩き#リンパ腫 pic.twitter.com/sBNzoNosHc
— ロコ&vie (@vie_roko) December 20, 2022
この日は、気持ちも重かったけど、寒いけど良いお天気でヴィーが歩いてお散歩したいというので、病院まで歩いていきました。
診察の結果は左右のあごに2㎝大のシコリと、後足のひざにも小さめのシコリが1つ見つかりました。
抗がん剤が効かなくなった
いままで効果が出ていた抗がん剤は効かなくなってしまったという診断がでました。
血液検査の結果は、かなり貧血が進んでいることがわかりました。
貧血がすすむ
この2ヶ月は貧血が進んでいるといわれてきましたが、今回はかなり進んでしまったようです。
HCT(%):ヘマトクリット値
血液中に占める赤血球の割合
正常値はイヌの場合37-55ですが、ヴィーは今回28.2Lという結果で、とうとう30を下回ってしまいました。
脾臓や肝臓にリンパ腫があることで、貧血が進んだと考えられるそうです。
赤血球は全身に酸素を届ける働きをしているため、貧血になると体が酸素不足になり、色々な症状が現れます。初期には、なんとなく元気がなかったり、あまり動かなくなったり食欲がなくなったりします。進行すると、歯茎などの粘膜の色がピンクから白に変わり、呼吸が荒くなります。
心臓の雑音が聴取されることもあります。赤血球が破壊される溶血が起きると、白目や歯茎、皮膚の色が黄色くなる黄疸を示したり、濃い黄色が特徴であるビリルビン尿が見られることがあります。進行すると、酸素が体内に行き渡らなくなることで、昏睡状態になり、命の危険に陥ります。
出典餅:犬との暮らしの大百科
- 元気がなくなる
- 食欲がなくなる
- 歯茎の色が白くなる
- 呼吸が荒い
- 黄疸がでる
- オシッコの色が濃くなる
日々の暮らしでの変化を見逃さないように、見守っていく必要があると感じました。
貧血対策のサプリメント
新たに処方されたのは貧血を改善するというサプリメント。
鉄・銅・ビタミンB群を配合した黄色い液体です。
1日2回1スポイト分0.5㎎を食事と一緒に摂るようにします。
食事で改善できることは、鉄分の多いものを積極的にとるように意識したいと思います。
おやつに作っていた手作りの豚レバージャーキーも、量を増やしていこうと思います。
リンパ腫の治療は高額
今までの抗がん剤が効かなくなって、新しい薬に変えていく、そのダメージは金額も高額になりました。
点滴で投与していたオンコビン⇒8,000円
今回から投与するニトラン⇒20,000円
薬の単価がどんどん高くなっていくので、正直に言うとダメージが大きく感じています。
オンコビン8,000円
ニトラン⇒20,000円
これが効かなくなったら次は40,000円するそうです。
血液検査や内用薬の金額もプラスされるので、リンパ腫の治療費は高額です。
できることは何でもしてあげたいけれど、高額な治療費に限界を感じてしまったのも事実。
病気が治って苦しさや不安がなくなるのではない、治らない病気はどこに希望を見出したらいいんでしょうか・・・
再発したヴィーの変化
ステロイドの影響で食欲が増していることもあるけど、もともと食いしん坊なヴィーはなんでもよく食べてくれるのが救いでした。
薬を飲ませるためにも、食欲が落ちると困ってしまうので、いろんなドッグフードをお試しして大好きなものもたくさん見つかりました。
けれど、今回の抗がん剤ですこし食欲に変化が出てきました。
食欲が落ちる
今までと同じように大好きで食べられるものと、ときどきダメなものが出てきました。
食べられるもの
- ブッチドッグフード
- K9ナチュラルビーフ
- 手作りジャーキー
この3種類はお肉たっぷりなので、安定して食べてくれます。
すこし温めると香りがたって食欲をそそるようです。薬も混ぜ込みやすいのもうれしいドッグフードです。
K9ナチュラルビーフは、ニュージーランド製で、生肉をフリーズドライさせたものです。
500g入りで2㎏相当なので、ヴィーは1ヶ月で食べきるサイズ。
水でふやかすと薬を包みやすくなり、今まで食べ残したことは一度もないお助けフードです。
オーブンで水気を飛ばして焼いたササミや砂肝ですが、小さいときから大好きなおやつです。
この3つは体調が悪くても口にしてくれるお助けフードになっています。
ときどきダメなもの
- カナガンドッグフード
- いなばのちゅるビ~
今まで大好きだったけど、あまり喜んで食べなくなったものがこの2つです。
カナガンはイギリス産のドッグフードで、グレインフリー、関節ケアのグルコサミンとコンドロイチンがたっぷり配合されています。
ちゅるビ~の中に薬を仕込みやすくなっているので、重宝していましたが、あまり食べなくなってきました。
よく噛んで薬だけ吐き出していることもあり。
ぜんぜん食べなくなったわけではなく、今までのように大喜びで食べなくなりました。
抗がん剤の影響で食の好みが少し変わってきているのを感じています。
今後気をつけること
月に2回のペースで抗がん剤治療をしてきましたが、新しいタイプの抗がん剤は3週間に1度のペースになりました。
その都度、血液検査で引っかかる貧血が進んでしまったので、サプリメントを摂るようになりましたが、食事でも鉄分の多いレバーを食べさせています。
貧血が進むと、呼吸が荒くなったり、オシッコの色が濃くなったりするようなので、ヴィーの変化には気をつけていこうと思っています。
より貧血が進むと、血液によって運ばれる酸素が少なくなり、呼吸がしにくくなる場合もあるようなので、ペットの酸素室についてもすこし調べてみようと思います。
覚悟して心の準備をする
病気になったばかりの時に動物病院の先生に言われたこと
治療続けて今まで1番長く生きた子は3年です
ヴィーも病気になってから28ヶ月たって、3年目に入っています。
あとどれくらい生きていられるのかはわからないけど、もうすぐ逝ってしまうのかもしれない。
そう考えると不安と恐怖が大きくなるんだけど、今を楽しくすることも大事にしたい。
2022年もあと少し、年内最後のトリミングを終えて
- クリスマス
- 年末
- お正月
- 14歳の誕生日
ヴィーと過ごせるシアワセを味わいながら、日々を過ごしたいと思います。